健康って、シアワセだ
【第3回】避妊・去勢の重要性について
2008年10月27日 田邉 茂之
近年は、家族の一員として認識されるようになった犬猫たち。各種予防や高品質のフードが開発され、医療技術の向上により犬の寿命も伸び、15歳から18歳の犬も見かけられる時代になりました。そんな中、当院に多く来院するのが腫瘍を持つ高齢犬で、良性・悪性精巣腫瘍や子宮蓄膿症の手術を行うことも数多くあります。
これまでの犬や猫の避妊・去勢は、誤交配による仔犬・仔猫を増やさないことが主な目的でした。しかし最近の避妊・去勢手術の目的は、若いときの手術に比べてリスクが高いこともあり、十数年長生きする仔犬・仔猫の卵巣・精巣などの生殖器疾患を若いうちに予防することに移行しつつあります。
また、高齢な動物の手術が以前よりも安全に行われるようになったのも、獣医学の進歩によるものと言えるでしょう。高齢な動物ほど高いリスクを持っているので、心電図検査、血液検査、レントゲン検査、心臓・腹部超音波検査などを行い、手術のリスク評価を行います。中でも麻酔薬の種類は特に重要です。各種麻酔薬および疼痛薬がある中で、心臓、腎臓、肝臓などの負担が少ない麻酔導入剤、麻酔薬、術前、術中、術後にほとんど痛みを感じさせない鎮痛剤を使うことで、動物への痛みを極力抑えることが可能です。俗に高齢な動物ほど痛みに弱いといわれ、そのためにも術前から術後の疼痛を制することが非常に重要なのです。このことによって入院を希望しない飼主さんに、当日の夜に帰宅することも場合によっては可能になりました。
- 注:術後の当日退院については、獣医師と飼主さんとの最終的な話し合いにより決められ、術後状態が悪い場合や痛みが持続する場合には入院となります。同じ年齢、同じ病名でも、犬猫の身体の状態によって変わってきます。

盛南ペットクリニックでは、一般診療だけでなく、がんや皮膚病に力を注いでいます。一般検診、がん検診など飼主様のご要望に応じたワンワンドック、ニャンニャンドックを設けています。平日・土曜日夜8時(木曜日休診)まで行っていますので、夜お預かりして翌日の検査・退院も可能ですので、お気軽にご相談ください。
- 盛南ペットクリニック
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