トップページワンちゃんの健康コラム【第1回】狂犬病と予防接種の必要性

【第1回】狂犬病と予防接種の必要性

  • 小川動物病院 小川文子のアイコン画像
  • 2008.10.27
  • 小川動物病院 小川文子
狂犬病予防接種は、生後 3ヶ月(90日)以上の犬に接種できます。ワクチンの副作用の心配もほとんどありません。動物病院でいつでも接種できますので、通院されている動物病院や獣医師へ相談してくださいね。
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イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・ハワイ・スカンジナビアの一部では撲滅したと言われているものの、世界では今も発症が確認される狂犬病。日本国内での近年の発症はありませんが、海外で罹患※1動物に咬傷※2され発症するケースがあります。狂犬病は世界80カ国以上で常在化。推定で年間5万人ほどが死亡しているとされ、日本の近隣国でも2千人以上の死者が出ています。狂犬病は人と動物が共通に感染する中で最も恐ろしい病気と言われ、犬・猫・人をはじめ、家畜や吸血コウモリなどのすべての温血動物に感染します。狂犬病ウイルスは主に罹患動物の咬傷や傷口、擦過傷※3などから体内に侵入し、脳神経組織をおかします。感染すると睡眠障害や異常行動、呼吸困難を起こし、興奮状態になります。嚥下※4筋が痙攣を起こし、のどの渇きを訴えながらも水を飲むことができないため「恐水病」とも呼ばれています。これを過ぎると筋肉が麻痺して歩行不能となり、脱水症状からやせ衰えて死に至ります。狂犬病に治療法はありません。もしも海外でそのような症状の犬にかまれた場合、すぐにワクチン接種を行うことで助かる可能性があることを覚えておいてください。

狂犬病を予防することは、恐ろしい病気から動物を守ると言うことであり、さらには人間の命を守ることにつながります。国は「狂犬病予防法」を制定し飼い犬の登録、年1回の狂犬病予防接種を定め、病気が広がらないようにしています。また、放し飼いを禁止したり輸出入動物の検疫をすることで防疫体制もとられています。しかし、狂犬病の発症の危険性がなくなったわけではないのです。動物と人の命を守るため、ワクチンの接種をしましょう。

  • ※1=病気に感染した動物
  • ※2=動物にかまれた傷
  • ※3=すりむけてできた傷
  • ※4=食べ物や飲み物を飲み込むこと
小川動物病院
紫波郡矢巾町大字南矢幅第16地割30-14
TEL 019-697-6652
診療時間 9:00〜12:00、14:00〜18:00、木・日曜日は9:00〜12:00
休診日 祝日

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